お客様から 〜 手嶋さん

私達家族と尾崎さんとの出会いは、我が家の新築に伴い、気に入ったポストがなかったことから始まりました。
いろんなメーカーのパンフレットを取り寄せて見たのだけれども、値段の割に何の特徴もなく自分のイメージとはかけ離れたものばかり・・・・

そんな時に、学生時代の先輩から「いっそのことオーダーメイドで作ったら」っていう、一言。
だからと言って、気の利いたデザイン画もかけないし、イメージを形にするって非常に難しい作業だと思う。先輩に

「幼馴染に金属を扱う芸術家の方がいるので、相談してみたら」

と言われ、尾崎さんを紹介されたんです。

ここから長かったような短かったような制作が始まった。
まずは、尾崎さんからのヒヤリング。
建物に対する思いや、希望、家族みんなの意見いろいろと話していくうちに、現状の外構に不満点があることに気が付いた。
だったら、いっそのこと外構もいじるってことに・・・・
はじめはポストのみの予定が・・・・

発注前にやはりどんな仕事をしているのかが気になり、過去の作品の写真を見せてもらったり、
千葉の山奥にあるアトリエにお邪魔して、製作途中の作品を見せていただいたりと検討し始めました。

もちろん、新築直後で余分な資金なんかこれっぽっちも残ってなかったんですが、家は、少なくとも30年以上使うものだし家族の歴史を一緒に歩んでくれる貴重な空間でもある。
その貴重な空間であり、建造物に不満が残っていると、そこを見るたびに毎日毎日「やっぱり・・・」
という後悔が残ってしまうことをが一番嫌だったので、かなり無理はしたのですが、決断したのです。

発注の決め手になったのは、彼が作る作品の優しさだったり、繊細でいて非常に大胆なデザイン。
金属なのにとっても温かく感じる不思議な感覚。
何よりも、彼の人柄が作品からにじみ出ているのを感じたんです。
もちろん、芸術家の作品なのでぼくたちにはさっぱり理解できない作品も正直ありましたが・・・・(笑)

私たちが話したこの家の思いっていうのは、この家は女房の親が残してくれたものであり、子供たちに引き継がせたい。
ワンルームのアパートが7部屋併設されているので、若い人たちが集まってくるであろう・・・
我が子も含めて、若い人たちがたくさんここから世界に羽ばたいていってもらいたい。

我が家の前の道は、日本で一番在校生の多い公立小学校(施工当時)の通学路になっており、 毎日たくさんの子供たちが通るので、子供たちのランドマークになるような建物でありたい。
などなど、わけのわからない事を話しまくりました。

尾崎さんはそれを一枚の絵に興してくれたんです。
そのデザイン画はとっても優しく、それでいて強さも感じ何よりも嬉しかったのは、我が家の子供たちがモデルになっている3羽のフクロウが描かれていたんです。

その3羽のフクロウ、一番低い位置にたたずんでいるのが、娘フクロウ
これは、やさしい感じで上を眺めていて、なおかつみんなにかわいがってもらいたいと、通り過ぎて行く人が思わず頭をなでたくなるそんなフクロウなんです。
父親の娘に対する思いがとっても素敵に表現されてるんです。

もう少し高い位置に羽ばたいてるのは末っ子フクロウ
本当に自由に好き勝手に羽ばたいてる、子供の性格をそのまま見事に表現してくれました。

そして、一番高いところで見下ろしているフクロウが、長男フクロウ
自由気ままに羽ばたく弟と妹を温かく見守っている、やさしいお兄さんフクロウ

その絵を見たとき、私たち夫婦は、非常に感動したことを覚えています。

早速、制作に取り掛かっていただいたのだけど、ここから完成まで、あっという間だったような、ずいぶん長い時間待っていたような、なんともいえない日々を過ごしていたんです。
建物の完成が11月その後12月頃に発注・・・・
実際施工完了したのは、確か末子が小学校の入学式の日だったと記憶している。

完成から約5年たったのですが、尾崎さんの思惑通り、娘フクロウは、通りすがりの人達になでてもらって、つやつやの状態で佇んでいる。
自由気ままな、二男フクロウは、今でも大空に向かって羽を広げて気持ちよさそう。
長男フクロウは、雨の当たらない場所にいるのも幸いしてか、製作当初の色に近い状態で優しく妹弟を見守ってくれています。

当時かなり無理をして製作を依頼したのですが、今となっては、無理してでも作ってよかったと思っています。

友達からは我が家のことをフクロウ館と呼ばれています(笑)
これも尾崎さんの思惑通り???

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